草木塔ミュージアムとは?

 日本の石造文化財において、草木塔(草木供養塔)は江戸時代から建立された全国でも珍しい石造文化財です。その多くが山形県置賜地域にいまでも大切に残っています。草木塔は建立場所によって自然石であったり、近隣の凝灰岩を用いた墓石加工型であったりするため風化が進んでいます。

 草や木にも霊魂が宿り、その草木に感謝し供養してきたと言われていますが、そのいわれは未だ解明されておりません。

 近年では、自然保護や地球環境問題・SDGsにも通じるものとして注目され新しい草木塔も全国に建立されています。近年の建立主願(建てた人の思い)はその多くが自然に対する感謝になっています。

 草木塔研究はさまざまな研究者によって実施され、今でも新たな資料が見つかっています。

 アニミズム(animism)、土着の精霊や自然を信仰することは世界各地で見ることができますが、現在でも、草木を供養する意味合いで石造物を保存する様子を見ることができます。草木塔ミュージアムは、そうした様々な自然と信仰、人間との共存を考え大切な心を未来につなげる為の記録を紹介し発信するインターネット上の博物館です。

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