米沢市指定有形民俗文化財平成(平成二十四年三月二十九日 指定)
現在地 | 米沢市大字入田沢字道下夕 |
碑文 | 文化四丁卯當村 (梵)草木供養塔 八月八日講中 |
大きさ | 高さ79㎝ 幅60㎝ 厚さ15㎝ |
材質 | 安山岩の自然石 |
建立月日 | 文化四年八月八日(1807年) |
種字 | ウン |
本草木塔は、文化4年(1807)の建立であり、旧国道121号線に面した山側に基壇を構築したところに他の七基の石塔とともに並び立っている。いずれの石塔も近辺に点在していたものを集約して移設したとされる。
碑文は塔頂部に阿閦如来を意味する梵字(種子)の「ウン」を置き、中央に「草木供養塔」とある。向かって右側に「文化四丁卯」「當村」、左側に「8月8日」「講中」と刻まれており、建立年月日と所在する入田沢村講中が建立したことが知られる。
草木塔と同じ建立年月日の湯殿山の石塔があり、関係性が注目される。また、草木塔を含む諸講中の祭祀は村で一括して管理運営を行っていた可能性が高く、江戸時代後期の庶民信仰の盛んな様子が窺われる。