米沢市指定有形民俗文化財(平成九年三月二十八日 指定定)
現在地 | 米沢市大字口田沢字上中原 |
碑文 | 慶応元年七月廿日 草木塔 三田沢講中 |
大きさ | 高さ158㎝ 幅67㎝ 厚さ50㎝ |
材質 | 安山岩の自然石 |
建立月日 | 慶應元年七月二十日(1865年) |
種字 |
本草木塔は、慶応元年(1865)に建立された大型のもので、風格のある草木塔である。道路改修に伴い、上中原の国道121号線沿いに補修移転をした。
石碑の中央には、くずし字で大きく「草木塔」とあり、向かって右側に「慶応元年7月廿日」、左側に「三田沢講中」と刻まれている。建立者の「三田沢講中」の「三田沢」とは、口田沢・神原・入田沢を指す。
本草木塔は、この地域で大切に祀られてきており、現在も(財)田沢自彊会が主催し、地元の田澤寺住職を導師として、6月上旬 中旬の日曜日に供養祭を催している。その際には、「草木供養之御礼」のお札が配布されており、貴重な庶民信仰の形態が現在へと引き継がれている。