16.梓山の草木塔

米沢市指定有形民俗文化財(平成二十四年三月二十九日 指定)

現在地米沢市万世町梓山字一ノ澤原
碑文嘉永七寅年十月二日 一村中
草木塔
大きさ高さ220㎝ 幅125㎝ 厚さ35㎝
材質凝灰岩の加工石
建立月日嘉永七年十月二日(1854年)
種字

 本草木塔は、嘉永7年(1854)の建立で、江戸時代の草木塔では、最大のものである。

 碑文は、中央に「草木塔」、向かって右側に「一村中」、右側面に建立年月日の「嘉永七寅年10月2日」が刻まれている。台座と併せて凝灰岩を切り出して加工し、打ち込んだ鑿の痕跡や研磨跡が確認でき、表面は丁寧に研ぎ出したことが窺われる。江戸時代建立の草木塔は、ほとんどが自然石を使用している中、唯一加工石が用いられていることは注目される。

 万世地区に所在する江戸時代の草木塔は、すべて山の神神社の付近に所在しており、山の神信仰と深く結びついていることが窺われる。

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