13.赤浜の草木塔

米沢市指定有形民俗文化財(平成二十四年三月二十九日 指定)

現在地米沢市万世町刈安字赤浜
碑文天保十二年(梵)
山神惣木供養塔 辛丑九月吉日 村中
大きさ高さ79㎝ 幅68㎝ 厚さ28㎝
材質安山岩の自然石
建立月日天保十二年九月吉日(1841年)
種字

 本草木塔は、天保12年(1841)の建立で、山の神神社境内の石塔群の1つとして存在する。国道13号線の新設工事に伴い、神社とその周辺の石塔を現在地へと集約したとされるが、草木塔が当初所在していた位置については不明である。

 碑文は、塔頂部に梵字(種子)の大日如来を意味する「ア」を置き、その下方に「山神惣木供養塔」、向かって右側に「天保12年」、左側に「辛丑九月吉日」、建立者である「村中」が刻まれている。碑文の「惣」は、本塔にのみみられる表記であり、同音の「草」と「すべての樹木」の意が込められているのであろうか。

 万世地区に所在する江戸時代の草木塔は、すべて山の神神社の付近に所在しており、山の神信仰と深く結びついていることが窺われる。

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