米沢市指定有形民俗文化財(平成二十四年三月二十九日 指定)
現在地 | 米沢市大字口田沢字東泉寺山 |
碑文 | 文政九丙戌歳 草木塔 八月十五日 町方施主 |
大きさ | 高さ82㎝ 幅45㎝ 厚さ33㎝ |
材質 | 安山岩の自然石 |
建立月日 | 文政九年八月一五日(1826年) |
種字 |
本草木塔は、文政9年(1826)の建立で、大字口田沢地内の国道121号線沿いの東泉寺山墓地(田澤寺管理)に複数の石塔とともに存在する。道路改修により移設建立されたという。
碑文は、上部に隙間をもたせて「草木塔」とあり、向かって右側面に「文政九丙戌歳」、左側面に「8月15日」、その下方に「町方施主」とある。建立年月日と建立者が明記されているが、「町方」については地元の下ノ町をさしているのか城下町をさすのか判然としない。
また、草木塔と並列する石塔は、いずれも凝灰岩の台座を有しており、草木塔は「円」、観世音は「菱」、三十三度「三角」、湯殿山は「方形」となっており、何らかの意図が感じられるとともに石塔同士の関連性が窺われて興味深い。