4.上屋敷の草木塔

米沢市指定有形民俗文化財(平成九年三月二十八日 指定)

現在地米沢市大字口田沢字上屋敷
碑文寛政十二由 天 (梵字)草木供羪塔
八月十五日 導師 瑞林寺 三月吉日
大きさ高さ101㎝ 幅32㎝ 厚さ31㎝
材質安山岩の自然石
建立月日寛政十二年八月一五日(1800年)
種字バク

 本草木塔は、寛政12年(1800)の建立である。

 碑文は中央に「草木供羪塔」とあり、向かって右側に「寛政十二甲天」左側に「8月15日」「導師 瑞林寺」と刻まれている。

 また、碑文の上部には、釈迦如来を意味する種子(梵字)の「バク」がある。建立者の「導師 瑞林寺」は、室町時代以来の由緒をもつ真言宗醍醐派の寺院で、簗沢地区の屋敷集落にある。戦前までは、瑞林寺が草木塔をはじめとした石塔の祈祷をしていたが、現在は東寺町の観音寺が引き継ぎ、ご祈祷後、地区の人達とともに直会を行っている。境内には、草木塔以外にも湯殿山や青面金剛、子待塔などの石塔が建立されており、山村集落の庶民信仰の中心地であったことが窺われる。

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